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上映会「きみはいい子」6月10日(土)です。
6月10日(土)は上映会「きみはいい子」です。
監督は前作の「そこのみにて光輝く」で
モントリオール世界映画祭最優秀監督賞をはじめ、
その年の日本映画賞を総なめにした、呉美保さん。
その呉監督が次の映画化に選んだのは
中脇初枝さんの名著「きみはいい子」でした。
原作本は5つの物語からなるオムニバス形式で書かれていて、
5つ全てが同じ街に住む誰かの日常を描いています。
映画はその中から3つの物語を取り上げて、
登場人物それぞれが抱えた悩みや問題に光をあてます。
高良健吾演じる岡野匡は小学校の新米教師。
彼が受け持つクラスにも
様々な問題を抱えた子どもやその保護者がいて、
その対応に悩み、追われる毎日。
尾野真千子が演じるのは
夫が海外単身赴任中の主婦、水木雅美。
一人娘の3歳のあやねと母子二人でマンション暮らし。
公園でママ友親子と集まっては、
子供達を遊ばせながら何気ない話をして過ごす毎日。
でも、マンションの一室に戻ると
雅美は人が変わってしまいます。
小学校の通学路沿いにある家の独居老人あきこを演じるのは
喜多道枝。
家の前を掃き掃除している時に通りかかるひろやくんは、
いつも必ず「こんにちは、さようなら」と挨拶をしてくれる。
そのひろやくんとのやりとりが、
あきこにとっては 一日の会話のすべて。
入れ替わりながら同時進行する3つの物語が
同じ街での物語として描かれ、
少しずつ接点があり繋がっていきます。
そして、その繋がりにやがて救われていくだろう登場人物。
虐待やいじめ、そして、独居老人など
社会的弱者の問題を取り上げながら、
実は、現代社会における希薄な人間関係が生む様々な問題が
浮き彫りにされて、
思わず自分自身や家族、周りの人達に心を寄せてしまいます。
トンネルの先に光が見えたかな?、というところで映画は終わります。
物語をハッピーエンドにするのはあなた自身ですよ、
と言われているようです。
映画のポスターには
上下二段に人が抱きあう画像があります。
そして、
「抱きしめられたい。」
「こどもだって。」
「おとなだって。」
のフレーズ。
ある日、岡野先生が子ども達に出した少し変わった宿題は
「家族の誰かにギューッと抱きしめてもらってくる」
でした。
是非、ご覧になってください。
そして、あなた自身が、作品からのメッセージを受け取ってください。
6月10日(土)
6階大ホール
①10:30~
②14:00~
前売券 900円
当日券 1,200円
チケット販売、お問い合わせは
1階総合インフォメーションまで。
tel.0744-29-0111
追
岡野先生のお姉さんのセリフ、
「母親が子どもに優しくすると、その子どもは誰かに優しくできる、そして、世界平和につながっていく。」
また、ママ友陽子が雅美に言うセリフ、
「水木さんて子どもの頭をなでないね。見たことないよ~。」
(セリフは正確ではないと思いますが…)
この二つのセリフが私の心に突き刺さって、未だ抜けません。
私は二人の息子の母親なんですが、
(二人ともすでに、「とう」が立った大人です。)
彼らがまだ幼かった頃、
ギューッと抱きしめただろうか?
頭なでなで、いい子いい子しただろうか?
優しくしただろうか?・・・
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